現代社会におけるモラルのあり方やその葛藤を克明に描く長編作品。映画出演経験のないワークショップ参加者による、どこかぎこちなさの漂う演技の連続と、5時間17分の長時間に及ぶ善悪の揺れが、まるで見る側の脳内にトランスするように刻々と浸透する。
わたしたちの目指すべき理想の社会や生活における矛盾を生々しく映し出す。
あらすじ
今の私は本当になりたかった自分なのか?本当に伝えたいことを言葉にできているのか?という、どこにでもいる"普通"の女性たちが抱える不安や悩みが、30代後半の4人の女性たちの言葉によって観客に向かって発せられる。市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した本作は、ほとんどの登場人物を演技未経験者がつとめ、これまでにない試みによる長尺映画となった。
第68回ロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞受賞。
作品情報
『ハッピーアワー』
監督:濱口竜介
2015年/日本
317分/日本語/英語字幕
製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive)
※本作品は上映途中に休憩がございます。
上映日時
10月17日(火)11:30〜
11月14日(火)11:30〜
メイン会場受付にて上映当日の10:00より、その日の全上映作品の入場整理券を配布します。
入場は整理券番号順(自由席)です。
・各回完全入替制
・開場時間:上映30分前
・本作品を鑑賞するためには、メイン会場入場チケット(1DAYチケット・フリーパス)が必要です。
・本編上映開始前に短編作品『OUR CINEMAS』(小田 香監督/3分48秒)を上映します。
・本作品はメイン会場大ホール内での上映となります。映画を鑑賞される方以外にも、展示作品鑑賞のために会場内を通行される来場者もいらっしゃいますので、予めご了承ください。